店を閉め年金では足りず、アコムから借金して苦しんだ体験談

私の体調が急に悪くなり、病院に通院する必要が出て来てしまいました。
その上、検査の結果しばらく入院しなくてはいけなくなりました。
もうこれ以上お店を続けるのは困難だと判断し、閉店する事にしました。

商店の売り上げ減と入院費用捻出のため

小さな商店を経営していた私は年金受給と商店の売り上げとでなんとか夫婦二人の生活が出来ていました。
しかし、近くに大きなスーパーが出来てしまい、急激に売り上げが落ちてしまったのです。お客さんは皆スーパーで買い物をするようになりました。
スーパーだと1度に何でも買いそろえる事が出来ますし、置いてあるものも常に新しい物だからでしょう。
うちは小さなお店ですし、品揃えも少なく、商品の入れ換えのサイクルも早くはありませんでした。

そんな時に私の体調が急に悪くなり、病院に通院する必要が出て来てしまいました。
その上、検査の結果しばらく入院しなくてはいけなくなりました。もうこれ以上お店を続けるのは困難だと判断し、閉店する事にしました。
そうなると唯一の収入源は年金だけです。二人合わせても10万円あるかないかで、幸い家賃の支払いはなかったですが、食べていくのがギリギリでした。
それに、家がとても古くてあちこち修繕するのにもお金が必要になり、用立てる方法がないので消費者金融で借り入れするしかありませんでした。

子供がちょっと離れた所に住んでいて、頼めば10万円程度なら貸して貰えたかもしれません。
でも、子供にも小さい子がいますし、そんな事で頼るわけにはいかなかったのです。
余計な心配を掛けたくなかったというのもありました。
なので、最終手段として消費者金融で借り入れするしか選択肢がありませんでした。
69才までなら借り入れ可能という事だったのですぐ申込みました。

アコムから初めて借金

真っ先に思いついた消費者金融がアコムでした。バスの広告でよく目にしていたからです。
アコムなら大手の消費者金融だし、安心して借り入れが出来ると思い、申し込みました。

電話をすればすぐに申込み手続きが出来、お金を振り込んでくれるのもすごく早かったです。
そのお金は入院費用に回しました。
抵抗がなかったと言えば嘘になりますが、これで入院費用を支払えるという安心感の方が大きかったですね。

私は古い人間ですので、消費者金融に対してのイメージはかなり悪かったです。
それに、人にお金を借りるという事に対しての嫌悪感も持っていました。

しかし、お金を借りない事には入院する事が出来ないので、これは仕方のない借金なんだと自分に言い聞かせていたのを覚えています。
妻も最初のうちは反対していましたが、借りないと治療できないと説明すると納得したようでした。

病状が悪化し、生活費もアコムから借りる事に

最初は年金が入るとすぐに決まった額を返済するという事の繰り返しでした。
年金支給日の次の日に必ずコンビニへ行ってATMに入金・・・という具合に決めていました。

しかし、私の病状は快方に向かう事はなく、かえって悪くなっていくような感じでした。
そのため、治療費は以前にも増してかかるように。
支払いがきつかったのでお金を借りて賄うようになっていきました。
なので、元金が減るという事はなく、逆に元金は増える一方になっていったのです。

生活するためのお金も足りなくなり、食費なども借り入れするようになってしまいました。
気がつくと年金の半分以上を返済に充てるという商況に陥っていたのです。
最悪返せなくなったら家を売るしかないなという所まで来てしまっていました。

ボロ家ですが場所がいいのでかなりの金額になるんじゃないかと思っていたからです。
先祖代々の土地を売るのはちょっと嫌でしたが・・・。
不動産屋に問い合わせて大体の値段を査定して貰ったりもしていましたね。

お正月には毎年孫達にお年玉をあげていたのを止めました。
それに、毎年おせち料理を作っていましたが、それもお金がかかるので止めました。
夫婦で旅行に行くと言って、子供や孫にお正月に会わずに済むようにしました。

二人でガーデニングをするのが趣味でしたが、それも苗を買うのにお金がかかるので諦めました。
妻はオシャレが大好きでよく洋服を買っていたのも、そんな事に回すお金がなくなったので一切させてあげられなくなりました。
私の趣味である釣りも全く出来なくなりました。